ジカ熱とは?感染経路や症状は?予防するのに大切なことは?
中南米地域を中心に各地でジカ熱(ジカウイルス感染症)が流行していますね。
ジカ熱を懸念して、リオのオリンピックを辞退する選手も出ているほどです。
それほど、恐れられているジカ熱とは、どういう病気なのでしょうか?
ジカ熱の感染経路や、潜伏期間や症状、予防するのに大切なことなどを調べてみました。
では、ご覧ください!
ジカ熱とは何?
ジカ熱とは、ジカウイルスの感染により、軽度の熱が出たり頭痛や発疹などの症状がでる感染症です。
ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されて感染します。
ジカ熱は、アフリカとアジアの熱帯・亜熱帯地域に限られていましたが、2014年にアメリカ大陸で流行しました。
2015年には、ジカ熱は、中南米を中心に、アフリカや東南アジアなどで患者が出ています。
2015年10月までに、ブラジル北東部(バイーア州)1州だけで、ジカウイルス感染症の疑似患者56,318人が報告されています。
2016年8月には、リオのオリンピックがありますので、ジカ熱への不安が広がっているようです。
ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊に刺されて、発症します。
蚊に刺されてからすぐに症状が出るわけではありません。
ジカ熱に感染した場合、潜伏期間は、2~7日程度と言われています。
その後、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、疲労感、倦怠感などの症状がでます。
ジカ熱にかかってしまうと、ウイルスに対するワクチンがないために、対症療法のみとなります。
もし、あなたがジカ熱が流行している地域へ行って帰ってきたときに発熱や、発疹や頭痛などの症状が出た時には、医療機関で受診されたほうが良いと思います。
ジカ熱の感染経路は?
ジカ熱の感染経路は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。
ジカ熱に感染した人を蚊が刺すことで、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。
ジカウイルスを持った蚊に刺されることで、次から次へとジカ熱の感染者が増えていくことになります。
ジカ熱は、蚊を媒介に感染するということは、デング熱と同じです。
ジカ熱は、蚊を媒介として感染しますが人から人への感染もあるようです。(政府広報オンラインより)
血液や体液で感染するということです。
ジカ熱を媒介する蚊はネッタイシマカやヒトスジシマカです。
ネッタイシマカは、熱帯地方、亜熱帯地方に生息しています。
現在、日本国内には生息していないようですが、飛行機によって日本国内に運ばれてくる例も確認されています。
ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域に分布しています。
活動時期は、地域によって異なるようですが、5月中旬~10月下旬ごろまでです。
潜伏期間や症状は?
ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊に刺されて、発症します。
ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間を潜伏期間といいます。
ジカ熱に感染した場合、潜伏期間は、2~7日程度と言われています。
その後、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、疲労感、倦怠感などの症状がでます。
ジカ熱の症状の出ない人もいますので、感染していることに気づくのが遅れる場合があるそうです。
こういう症状が現れた時には、渡航先であれ、日本国内であれ医療機関で受診してください。
予防するために大切なこととは?
ジカ熱に感染しないように予防するためには、まず、蚊に刺されないことが大切です。
蚊に刺されないようにすることは、なかなか難しいですよね。
気がついたら腕が痒いとか足が痒いというふうで、刺された後で、気が付くことが多いのではないでしょうか?
それでも、蚊に刺されないための予防として、どんなことをすればいいのか?について調べてみました。
以下は、蚊に刺されないための予防法です!
- ジカ熱の流行地域から帰国後少なくても2週間程度は、虫よけスプレーなどを使用する。
- 外出する際は、長袖シャツ、長ズボンなどを着て、肌の露出を少なくする。
- 長袖シャツや、長ズボンなどの衣類でも、生地が薄すぎるものはNGです。
- 服の上から蚊に刺されることもありますので、注意が必要ですよ。
- 室内にいるときでも、電気蚊取り器・蚊取り線香や殺虫剤や蚊帳(かや)などを使うようにする。
- 抵抗力をつけるために栄養や睡眠を十分にとり、規則正しい生活を送る。
- 蚊を発生させないために、空き缶、バケツ、植木鉢の受け皿など家の周囲の水たまりを作らない。
ジカウイルス感染症には、有効なワクチンもありませんので、蚊に刺されないようにすることが大切な予防法です。
まとめ
今回は、ジカ熱について、調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
もう一度おさらいをしてみましょう!
- ジカ熱とは、ジカウイルスの感染により、軽度の熱が出たり頭痛や発疹などの症状がでる感染症である。
- ジカ熱の感染経路は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染する。
- 人から人への感染、血液や体液で感染することもある。
- ジカ熱に感染した場合、潜伏期間は2~7日程度といわれている。
- ジカ熱に感染しないための予防法は、蚊に刺されないようにすることである。
- 蚊に刺されないための予防として大切なことは、虫よけスプレー、電気蚊取り器、蚊取り線香、殺虫剤や蚊帳などを使用する。
- 蚊に刺されないための予防として、肌の露出を少なくする。
- 蚊に刺されないための予防として、睡眠や栄養を十分摂り抵抗力をつけておく。
- 蚊を発生させないように、家の周りに水たまりを作らないことである。
ジカ熱(ジカウイルス感染症)にかからないためには、まずは、蚊に刺されないようにしてくださいね。