奨学金

奨学金の保証人のリスク!JASSOが提示している本人の負担を軽減する方法は?


スポンサードリンク

奨学金を借りて大学へ行ったものの、思うような就職先が見つからず、給料が10数万円しかないために奨学金を返済できずに悩んでいる人が多いようです。
又は、やっと就職したけれどブラック企業だったという人もいるかと思います。

そのため、奨学金の保証人になっている、親、兄弟、親戚の方には、リスクが高まっているということが言えます。

JASSOは、奨学金を借りている本人に対して、返済が難しくなっている場合に、本人の負担を減らすための方法を提示してくれています。

JASSO(ジャッソ)は日本学生支援機構のことで、奨学金を貸与するなど生徒や学生などを支援するための文部科学省所轄の独立行政法人です。

今回は、奨学金を借りている本人の負担を減らすための方法について、調べてみました。

スポンサードリンク

奨学金には、2つの種類がある?

奨学金には、2つの種類があったのをご存じでしたか?

第一種は無利息で、第二種は、利息が付くタイプです。

・第一種奨学金(無利息)

 国内の大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒が対象です。

・第二種奨学金(利息が付くタイプ)

 国内の大学院・大学・短期大学・高等専門学校(4・5年生)・専修学校(専門課程)の学生・生徒が対象です。
 (365日あたり)3%を上限とする利息付です。在学中は、無利息です。

Cobanams / Pixabay

奨学金の支払いですが、それぞれの学校を卒業して、半年後から返済がスタートされます。

最も長い人で、20年間で返済しなくてはならないそうです。

 

スポンサードリンク

奨学金の保証人のリスク

大学を卒業して、奨学金を借りた本人が返済しなくてはならないのですが、返済できずに延滞している人が多いようです。

奨学金の保証人になっている方にとっては、自分のところにも奨学金の返済の請求がこないだろうかという不安があるのではないでしょうか?

奨学金を3ヶ月以上延滞している人の80.2%は、年収300万以下だそうです。(2013年度 JASSOのデータ奨学金の延滞者に関する属性調査より)

奨学金の保証人のリスクを高めている一つには、JASSOが奨学金の回収を強化していることがあげられます。

現在、JASSO(日本学生支援機構)は、9か月間、奨学金の返済を滞納した人に対しては、「一括返済」を求める法的措置を機械的にとっているそうです。

高校、大学や専門学校を卒業して奨学金を借りた本人が返済できなくなった場合、残金を全額一括で連帯保証人や保証人に請求することがあるようです。

「まじめに働けば奨学金は問題なく返済できる」と思いがちですが、最近は、奨学金を返済するのが難しくなってきているようです。

大学を卒業してうまい具合に就職できたと思っていたら、ブラック企業だったということもあるようです。

辛抱して働いてみたもののうつ病になって辞めたという人がいるという話も聞いたことがあります。
大学を卒業しても、正社員で働いている人は少なく、非正規雇用が4割を占めている現状です。

もし、奨学金を借りた兄弟や息子さんが生活苦に陥っていたりしている場合には、保証人になっているあなたも、奨学金の返済を延滞なく行っているかどうかを注意深く見守る必要があると思います。

 

※あなたにお勧めの関連記事

奨学金の連帯保証人や保証人の条件は?申し込みの手続きにあたっての確認事項など!

奨学金の保証人がいない場合は?親族がいない場合の対処法!

奨学金の返済はいつから?延滞したらダメ!返済が困難な時に読む記事!

奨学金の返済に困ったら減額か期限猶予か?後々楽なのはコッチ!

日本学生支援機構の奨学金の返済 免除の方法は3つ!免除申請の方法は?

奨学金繰り上げ返済の方法!一括かこまめに返済かどっちか迷ったら・・・

 

JASSOが用意している!奨学金返済に困った時に本人の負担を軽減する方法!

奨学金返済に困っている時には、本人の負担を少しでも軽くする方法をJASSOが用意しているのです。

奨学金を借りた本人が返済するのに負担を軽減する方法というのは、次の3つになります。

1・減額返還
2・返還期限猶予
3・返還免除

1番の減額返還というのは、毎月の返還額を半分にして、返還を続けていくという制度です。

返還額が半分になる分、返還期間が長くなり、返済額のトータルは変わりません。
毎月の返済額が半分になれば、生活も少しは楽になるでしょう。

もし、自分の息子や兄弟が奨学金を返済するのが難しいのであれば、「減額返還」というのがあるということを教えてあげることもできますね。

すでに奨学金返済を延滞している場合には、この制度は使えないですが、使うためには、条件があるようです。

条件というのは「災害」「疾病」「失業」などの項目に該当しないといけないということのようです。

geralt / Pixabay

2番の返還期限猶予というのが、奨学金の返還を最大10年まで先延ばしにできる制度です。

病気になった場合や、年収が300万円以下の場合に、「返還期限猶予」は使うことができるそうです。

3番の返還免除は、奨学金を借りた本人が亡くなる等、よほどの事情がない限り使えないようです。

減額返還や返還期限猶予などの制度を利用して、奨学金返済に困っている本人が少しでも楽に続けられるのでしたらいいですね。

 

おわりに

今回は、奨学金の保証人のリスクや、奨学金を借りている本人の負担を減らすための方法についてご紹介してきました。

以下にまとめておきましたので、ご覧下さい。

  • 奨学金には、第一種の無利息、第二種の利息が付くタイプの2つの種類がある。
  • 奨学金の保証人のリスクとして、奨学金を借りた本人が返済できなくなった場合、連帯保証人や保証人が支払わなければならないことがあげられる。
  • JASSO(日本学生支援機構)は、奨学金の返済に困っている人に対して、減額返還、返還期限猶予、返還免除などの方法を用意している。

奨学金を借りた本人が少しでも楽に返済できるように、JASSOが用意している方法を取り入れてもらいたいですね。

保証人にとっては、借りた本人が最後まで返還をしてくれるのが一番いいわけですからね。

※あなたにお勧めの関連記事

奨学金の連帯保証人や保証人の条件は?申し込みの手続きにあたっての確認事項など!

奨学金の保証人がいない場合は?親族がいない場合の対処法!

奨学金の返済はいつから?延滞したらダメ!返済が困難な時に読む記事!

奨学金の返済に困ったら減額か期限猶予か?後々楽なのはコッチ!

日本学生支援機構の奨学金の返済 免除の方法は3つ!免除申請の方法は?

奨学金繰り上げ返済の方法!一括かこまめに返済かどっちか迷ったら・・・

 

スポンサードリンク

 



-奨学金