日本の海 危険生物ランキング!家族で海水浴や磯遊びに行く前にチェック!
最近、地球の温暖化の影響で、もともと日本の海にはいないような生物が北上してきているようです。
海の中には危険生物もいますので、家族で海水浴や磯遊びに行くときには、刺されたり咬まれたりしないように気をつけなければいけません。
子供さんばかりでなく、大人でも注意が必要です。
日本の海にいる危険生物をチェックしておくことで悲しい事故も防げます。
今回は、海の日にテレビで放送(2016年7月)されていたものを参考にして、日本の海の危険生物ランキングを作ってみました。
では、ご覧下さい。
日本の海にいる危険生物とは?
地球の温暖化の影響で、これまでは日本の海にいなかった危険生物が顔を出すようになってきていますね。
日本の海にいる危険生物とは、魚、タコ、ウニ、クラゲなど、美味しそうですが、種類によっては、猛毒を持った危険生物がいるんです。
海の危険生物があなたのすぐそばにいるかもしれません。
以下のような危険生物がいますので、注意してくださいね。
- 見た目が可愛いから手に取ってみると危険生物だった
- 砂浜に半分潜っているので気づかずに危険生物を踏んでしまう
- 岩やその他近くにあるものに擬態しているので気づかない
- 海の中で遠くに危険生物が見えても触手が長いものがある
海水浴や磯遊びに行く場合には、日本の海にいる危険生物をチェックされた方が良いかと思います。
チェックして危険生物を知ることで、危険な目に合わなくて済む場合もありますよ。
どれだけ危険かというと、激痛に襲われる、激痛で腫れあがる、意識障害を起こし、最悪死んでしまうというケースもあります。
日本の海の危険生物ランキング!こんな時には刺されるかも!
5位「ゴンズイ」
ゴンズイは、もともとナマズの仲間で集団で行動する習性があり、幼魚の時には団子状になるため「ごんずい玉」とも呼ばれます。
背びれと胸びれに毒があり、刺されると焼けつくような激痛に襲われます。
砂浜にゴンズイが死んでいるからといって、足で踏みつけたりすると刺されるかもしれません。
ゴンズイは死んでも毒があるので、知らずに踏んで激痛を招くことがあります。
もし、ゴンズイに刺されてしまって痛みを感じた場合は、医者に行くのが一番です。
【応急処置】
患部を綺麗な水で洗い流し、やけどしない範囲のお湯(50℃くらい)に患部をつけるのが良いです。
ゴンズイなど海に生息する魚の毒がタンパク質で、60℃以上の温度で分解されるからです。
4位「オニダルマオコゼ」
オニダルマオコゼは、日本近海では小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に分布している魚です。
体長は40cm程度で、全身ゴツゴツしていて岩に擬態する生物です。
岩と間違って触ったり、踏んだりすると、背びれに刺されるかもしれません。
浅い海にすみ、身体の半分を砂に埋もれさせるなどするので、プロのダイバーや漁師でも見分けられないみたいですよ。
レジャーで海水浴やシュノーケリングで遊んでいる人は気づくのは難しいです。
オニダルマオコゼの背びれに毒があり、毒性が強く刺されると腫れあがり、紫色に変色します。
激痛で意識障害を起こし、呼吸困難や、けいれん、最悪の場合に死亡するケースもあるようです。
【応急処置】
激痛で自分では何もできないから、周りの人に助けを求めて、海から上がりましょう。
刺された患部をお水で洗い、刺された部分よりも心臓に近い個所を縛って、毒の周りを抑えます。
やけどしない程度の熱いお湯(43~50℃程度)に患部をつけると、30分~1時間くらいで、痛みが治まってきます。
あとは、至急病院へ行き手当を受けましょう。
3位「カツオノエボシ」
カツオノエボシは、別名「電気くらげ」と呼ばれており、猛毒を持ったクラゲで、触手に触れると刺胞が発射されて刺されます。
大きさ約10cmほどの透き通った藍色の浮き袋をもっていて、風を受けて移動することができます。
浮き袋がから海面下に伸びる触手は平均10m程度ですが、長いもので約50mにも達します。
海に入っている時に、青い浮き袋のようなものを見つけた時、近づいたら刺されるかもしれません!
カツオノエボシの触手は長いので、刺されてしまいます。
カツオノエボシの触っていけないところは、触手の部分です。
また、海岸や砂浜に打ち上げられたカツオノエボシを見つけた時にも、触れると刺されるかもしれません。
カツオノエボシに刺されると、患部は炎症を起こして腫れ上がり、痛みは長時間続きます。
二度目に刺されるとアナフィラキシー(アレルギー反応の一種)を起こし、ショック死する危険があります。
くらげに刺されたら、普通は酢が有効とされているのですが、カツオノエボシに限っては、逆効果です。
真水や酢による刺激にも反応して、毒が発射されるのです。
【応急処置】
海水で患部を洗い流し、近くにあるタオルやプラスティックボードを使用して触手を除去します(素手で除去しない)。
除去した後、氷や冷水で冷やし、医療機関で治療してください。
予防としては、クラゲ除けローションを事前に肌に塗っておく事も大切です。
2位「アカエイ」
アカエイは、日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布しています。
尾を含めた全長は2mあります。
沿岸性の大型魚ですので、水族館などでも良く飼育されていますので、ご覧になったことがあるかもしれませんね。
浜辺にアカエイ見つけた時、足で踏みつけたりすると刺されるかもしれません。
いえいえ、これは、絶対刺されます!
アカエイの尾の棘が足をめがけて、突き刺さります!
アカエイの尾に毒の棘があり、刺されると激痛に襲われます。
数時間も痛みが続いたり、アレルギー体質の人はアナフィラキシーショックにより死亡することもあるようです。
アカエイに刺されると、トゲに「返し」があるので、一度刺さると抜くのが難しいです。
【応急処置】
刺されたらまず毒を絞り、患部を水または湯で洗い流した後、早急に病院で治療を受けてください。
アカエイのたんぱく質毒は熱に弱いので、傷口の周囲に火傷にならない程度の熱湯(43~50℃程度)を注いだり、容器に入れたお湯に傷口を浸したりすることも効果的だとされています。
1位「ヒョウモンダコ」
ヒョウモンダコは、体長約10センチの小さなタコで猛毒をもっています。
攻撃を受けると体が黄色に変わり、青いヒョウ柄が浮かび上がります。
ヒョウモンダコは、小さくて可愛いからといって、手に乗せたりすると刺されたり、咬まれたりするかもしれません!
あなたは、可愛がっているつもりでも、ヒョウモンダコにとっては、攻撃を仕掛けてきたと感知するらしいです!
もともとは、西太平洋の熱帯・亜熱帯に分布し、和歌山など温暖な太平洋側では、確認されてきました。
最近では、日本海でも島根県や鳥取県沿岸でも確認されています。
実際に、若狭湾岸で2015年秋には、ヒョウモンダコが相次いで捕獲されています。
温暖化などで海水温が上がり、南方からやって来たヒョウモンダコも越冬できる環境になってきているのではという専門家の意見もあるようです。
ヒョウモンダコは唾液にフグと同じ毒のテトロドトキシンを含んでいます。
テトロドトキシンは、フグの1000倍の毒を持っているそうです。
身の危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛み付いて注入します。
人が噛まれると呼吸困難に繋がり麻痺を引き起こし、酸素不足から心停止に至るケースもあります。
豪州などでは死亡例も報告され「殺人ダコ」と呼ばれています。
【応急処置】
ヒョウモンダコに咬まれたら、呼吸管理が必要ですので、とにかくすぐに救急病院へ運ぶことが大切です。
毒を絞り出し、流水で洗うことは効果があるけれど、毒を吸引することは、非常に危険です。
日本の海には、他にもこんな危険な生物が!
日本の海には、他にも危険生物がたくさんいます。
ここでは、ハオコゼとガンガゼを取り上げてみました。
「ハオコゼ」
ハオコゼは本州以南の日本各地、朝鮮半島の浅い岩礁や潮間帯に生息して、体長は10~12cmほどの魚です。
防波堤釣りの外道として釣れる事が多く、また潮だまりでもしばしば目にする事のある魚です。
子供さんが大きくなって、防波堤釣りを楽しむことも出てくるかもしれませんね。
ハオコゼを釣り上げた時には注意してください。
他のオコゼ類同様、背鰭の棘に毒があり、刺されると激痛に襲われます。
【応急処置】
1・傷口を洗浄して、すぐに毒を抜く
2・お湯45度~60℃(火傷しないくらいの温度)で傷口を30分から1時間半つけて毒を殺す。
「ガンガゼ」
ガンガゼは、インド太平洋海域に広く分布し、日本でも房総半島・相模湾以南の磯で見られるウニです。
岩礁やサンゴ礁の、潮間帯下部から水深15mほどまでの潮下帯に生息していて、トゲの長さは、長いもので30センチもあります。
ガンガゼが体に触れると棘が皮膚に刺さってかんたんに折れてしまいます。
棘の先に返しがついているので、棘はなかなか抜けず激痛が走ります。
刺されると周りが紫色に膨れて熱を持ち、ずきずきと痛みます。
ガンガゼの棘に大量に刺されると、吐き気や筋肉の麻痺、呼吸困難に陥ることもあります。
南日本の海岸で見られるウニとしては、唯一気をつけるべき種です。
【応急処置】
刺さった棘を除去して、患部を海水で洗い流す。
痛みが激しい場合には、タオルを温めて、患部に当てると痛みが和らぎます。
棘がなかなか抜けない時には、医療機関に行って取り除いてもらう。
日本の海にいる危険生物に刺されないためには?
危険生物に刺されないためには、どうすればいいのでしょうか?
- 海水浴や磯遊びに行く場合には、事前に海には、どんな生き物がいるのか調べておく。
- 海で見かけた生物で、分からないモノには触らないこと。
- 危険生物がいるという看板を見かけたら、そこの海にはいかない。
- 刺された場合にすぐに電話をかけられるように、救急病院などを調べておく。
- くらげに刺されないためには、海水温度が上がっている時期には、長袖のシャツなどを着る。
- くらげに刺されにくい日焼け止めなどを活用する。
クラゲに刺されにくい日焼け止めを見つけました。
海の中では、擬態が上手な危険生物がいますので、気づかないこともあると思います。
そんな時に、事前に調べていると危険生物に気づいて、危険な目に合わないですみますよ。
まとめ
今回は、日本の海にいる危険生物についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
- 日本の海にいる危険生物には、魚、タコ、ウニ、クラゲなど、猛毒を持っている生物もいる。
- 日本の海の危険生物ランキング!こんな時には刺されるかもしれない。
- 日本の海には、他にもこんな危険生物がいる。
- 日本の海にいる危険生物に刺されないためにはこんなことに気を付ける。
以上のことについてご紹介してきました。
海に海水浴や磯遊びなど行かれる前に、日本の海にいる危険生物をチェックされた方が良いかと思います。
では、楽しい海水浴になるように気を付けて、お出かけ下さい。